イタリアとスイスの国境のシンプロン峠を貫通するシンプロントンネルは1906年に開通。上越新幹線の大清水トンネルが開通するまで、長い間、世界一のトンネルだった。イタリア鉄道(FS)の国境駅はイゼッレ(Iselle)駅、スイス連邦鉄道(SBB)の国境駅はブリーク(Brig)駅だが、両国の電化方式が違い、FSのドモドッソラ駅(Domodossola)で機関車を交換するので、同駅がイタリアの実質的な国境駅だ。
■2003年7月19日
CIS 36列車
ミラノ中央駅(18:10)→ジュネーブ(21:55)
※実際はドモドッソラ駅(19:25発)からブリーク駅(19:57着)まで。
イタリア鉄道(FS)のドモドッソラ駅の駅舎。
ドモドッソラ駅の2・3番線のプラットホーム。左が1番線と駅舎。奥がシンプロントンネルの方向だ。
プラットホームの古い案内板はイタリア語、フランス語、ドイツ語で書かれている。
列車案内のディスプレイ。スイス・イタリア間の国際列車が発着する他に、ドモドッソラ駅はノバラ(Novara)駅へ行く路線の始発駅でもある。
シンプロントンネルを抜けてミラノ中央駅行の列車が3番線に到着。スイス連邦鉄道(SBB)のこの機関車は広告ラッピングしている。
スイスの機関車が引き上げると思ったら、なんとイタリア鉄道(FS)の機関車が近付いて来た。直前に架線の電源が交流15,000ボルトから直流3,00ボルトに切り換わったのだろう。
スイスの機関車と連結。この後引き揚げて留置線にスイスの機関車を置いて、戻って来る。
戻って来たイタリアの機関車。これで出発準備が完了。
列車は定刻17:21に発車。駅員さんが出発OKを出している。客車はスイス連邦鉄道の所属で、ドイツ語(SBB)、フランス語(CFF)、イタリア語(FFS)の3言語で表示されている。
次のミラノ中央駅行の機関車は460型のファーストナンバーだった。
さっきと同様にスイスの機関車を引きあげるためにイタリアの機関車が連結。
留置線に置かれたスイスの電気機関車。
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